「霊」について その2

新改訳聖書』第3版のエペソ人への手紙2章1節から3節までに、次のように書かれています。
***
1節
あなたがたは自分の罪過と罪との中に死んでいた者であって、
2節
そのころは、それらの罪の中にあってこの世の流れに従い、空中の権威を持つ支配者として今も不従順の子らの中に働いている霊に従って、歩んでいました。
3節
私たちもみな、かつては不従順の子らの中にあって、自分の肉の欲の中に生き、肉と心の望むままを行い、ほかの人たちと同じように、生まれながら御(み)怒りを受けるべき子らでした。
***

 

2節に書かれていることは、1節からの続きであり、『あなたがた』についてのことです。

 

3節冒頭に、「私たち『も』みな、・・・」とあります。

 

『も』という言葉が使われています。

 

これは、『あなたがた』はそのように歩んでいましたが、「私たち『も』みな」そのように歩んでいました、ということを暗に示しているのではないでしょうか。

 

「私たち『も』みな」そのように歩んでいました、ということを、暗に示しながら、さらに、3節の内容が付け加えられているのではないかと思いますが、いかがでしょうか。

 

また、3節に書かれていることは、2節に書かれていることを言い換えたもの、と言うことはできないでしょうか。

 

つまり、そのように歩んでいたということは、「かつては不従順の子らの中にあって、自分の肉の欲の中に生き、肉と心の望むままを行い、ほかの人たちと同じように、生まれながら御(み)怒りを受けるべき子ら」(3節)だった、ということではないでしょうか。

 

「この世の流れに従い」(2節)が、「自分の肉の欲の中に生き」(3節)に当たり、「空中の権威を持つ支配者として今も不従順の子らの中に働いている霊に従って、歩んでいました」(2節)が、「肉と心の望むままを行」(3節)なっていました、に当たるのではないでしょうか。

 

その3、に続きます。