『新改訳聖書』第3版のヨハネの黙示録14章20節に、次のように書かれています。
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14章20節
その酒ぶねは都の外で踏まれたが、血は、その酒ぶねから流れ出て、馬のくつわに届くほどになり、千六百*スタディオンに広がった。
* 一スタディオンは一八五メートル
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「その酒ぶね」から『血』が流れ出たことが書かれています。
また、「その酒ぶねは都の外で踏まれた・・・」と書かれています。つまり、「都の外で」『血』が流れ出た、と言うことができます。
「血は・・・千六百スタディオンに広がった。」とあります。脚注に、一スタディオンは一八五メートルとあるので、1600スタディオンは、1600×185メートル=296、000メートルとなり、296キロメートルとなります。
およそ300キロメートルです。どれくらいの広さか、だいたい想像がつくのではないでしょうか。正確には分かりませんが、「カナンの地」全体に及ぶくらいにはなるのではないでしょうか。
ヨハネの黙示録14章19節(その14、後半)と20節(上記、冒頭)に書かれていることは、「地のぶどう」は刈り集められて、神の激しい怒りの大きな酒ぶねに投げ入れられたが、その酒ぶねは都の外で踏まれ、そこから『血』が流れ出て、その『血』が、およそ300キロメートルに渡って広がった、ということです。
さらに付け加えるなら、「馬のくつわに届くほど」の高さで、です。想像を絶する量の血だと思います。どう説明したらよいでしょうか。
ヨハネの黙示録14章14節(その14、前半)から19節までに書かれていることが、マタイの福音書13章30節の「収穫」のときのことだとすると、ヨハネの黙示録の当該箇所に書かれていることは、「この世の終わり」(マタイ13:39)のことになります。
マタイの福音書13章39節に、「・・・収穫とはこの世の終わりのことです。・・・」と書かれているからです。
しかし、ヨハネの黙示録の当該箇所は、「火で焼かれる」(マタイ13:40)ときのことではなく、神の激しい怒りの大きな酒ぶねが都の外で踏まれて、そこから『血』が流れ出るときのことです。
「踏まれた」(黙示録14:20)は、文字通り「踏まれた」ということなのか、あるいは、何かのたとえなのか、については、今のところ判断できていません。
現時点では、『血』が流れるについては、『剣』と関係しているのではないか、と考えています。これについては、今後検討を続けて、さらに詰めたいと思います。
その17、に続きます。