『新改訳聖書』第3版のヨハネの黙示録14章14節(その14、前半)から19節までに書かれていることは、マタイの福音書13章30節の「収穫」に当たると思われるのですが、いかがでしょうか。
そして、15節と16節に書かれていることは、「麦」についてのことであり、17節から19節までに書かれていることは、「毒麦」についてのことではないか、と思われます。
ヨハネの黙示録14章16節に、「そこで、雲に乗っておられる方が、地にかまを入れると地は刈り取られた。」とあります。これは、「麦のほうは、集めて私の倉に納めなさい」(マタイ13:30)のことではないでしょうか。
また、同じ黙示録14章19節に、「そこで御使いは地にかまを入れ、地のぶどうを刈り集め・・・た。」とあります。これは、「毒麦を集め、焼くために束にしなさい」(マタイ13:30)のことではないでしょうか。
ヨハネの黙示録14章18節に、「・・・火を支配する権威を持ったもうひとりの御使いが、・・・鋭いかまを持つ御使いに大声で叫んで言った。・・・」とあります。
「『火』を支配する権威を持ったもうひとりの御使いが、・・・」とあります。しかし、18節では、この御使いが何かをするのではなく、「鋭いかまを持つ御使いに大声で叫んで」言っているだけです。
そしてこの「鋭いかまを持つ御使い」が、「地にかまを入れ、地のぶどうを刈り集めて、神の激しい怒りの大きな酒ぶねに投げ入れた」(14章19節)、のです。
つまり、この時点ではまだ、『火』に投げ入れられてはいない、のではないかと思われます。「神の激しい怒りの大きな酒ぶねに投げ入れた」、ということだと思います。
そして、「『火』を支配する権威を持ったもうひとりの御使い」が、大声で叫んで言ったのは、「鋭いかまを持つ御使い」が事を行なったあとに、自分のすべき事、すなわち、『火』をつける事を行なうためではないかと思われますが、いかがでしょうか。
その16、に続きます。