「怒り」について その2

新改訳聖書』第3版のローマ人への手紙2章5節(その1、前半)2行目に、「・・・御怒りの日、すなわち、神の正しいさばきの現れる日・・・」とあります。

 

ローマ人への手紙2章7節から10節までに書かれていることは、この「御怒りの日、すなわち、神の正しいさばきの現れる日」のことではないでしょうか。

 

ローマ人への手紙2章8節と9節に、次のように書かれています。
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8節
党派心を持ち、真理に従わないで不義に従う者には、怒りと憤りを下されるのです。
9節
患難と苦悩とは、ユダヤ人をはじめギリシヤ人にも、悪を行うすべての者の上に下り、
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8節1行目から、「・・・怒りと憤りを下されるのです。」とあります。これは、「御怒りの日」(ローマ2:5)のことではないでしょうか。

 

また、9節1行目から、「・・・悪を行うすべての者・・・」とあります。ヨハネ福音書5章29節に、「・・・悪を行(おこな)った者は、よみがえってさばきを受けるのです。」とあります。ローマ人への手紙2章9節の「悪を行うすべての者」は、「よみがえってさばきを受ける」のではないでしょうか。

 

つまり、9節には、「神の正しいさばき」(ローマ2:5)のことが書かれている、のではないでしょうか。

 

ヨハネの黙示録11章18節(その1、冒頭)の、「・・・あなたの御怒り・・・が来ました。・・・あなたのしもべである預言者たち、聖徒たち、また小さい者も大きい者もすべてあなたの御名を恐れかしこむ者たちに報いの与えられる時・・・です。」という記述より、「あなたの御怒り」が来るときは、これらの者たちに「報いの与えられる時」でもある、と言うことができると思います。

 

ローマ人への手紙2章7節に、
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忍耐をもって善を行い、栄光と誉れと不滅のものとを求める者には、永遠のいのちを与え、
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とあり、同じ10節に、
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栄光と誉れと平和は、ユダヤ人をはじめギリシヤ人にも、善を行うすべての者の上にあります。
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とありますが、これは、ヨハネの黙示録11章18節(その1、冒頭)の「報いの与えられる時」のことではないか、と思われますが、いかがでしょうか。

 

このように考えるなら、ローマ人への手紙2章7節から10節までに書かれていることは、「御怒りの日、すなわち、神の正しいさばきの現れる日」のことではないか、と思われるのですが、いかがでしょうか。

 

その3、に続きます。