「肉」について その3

新改訳聖書』第3版のマルコの福音書7章20節から23節までに、次のように書かれています。
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20節
また言われた。「人から出るもの、これが、人を汚(けが)すのです。
21節
内側から、すなわち、人の心から出て来るものは、悪い考え、不品行、盗み、殺人、
22節
姦淫、貪欲(どんよく)、よこしま、欺き、好色、*ねたみ、そしり、**高ぶり、愚かさであり、

 

* 直訳「悪い目」
** あるいは「誇り」

 

23節
これらの悪はみな、内側から出て、人を汚(けが)すのです。」
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21節の「・・・不品行・・・」と、22節の「・・・好色・・・」は、ガラテヤ人への手紙5章19節(その2、後半)の「・・・不品行・・・」および「・・・好色・・・」と同じである、と言うことができると思います。

 

ガラテヤ人への手紙のものは、「肉の行い」(5章19節、その2後半)として言われています。

 

そうすると、マルコの福音書のものも、「肉の行い」(ガラテヤ5:19)であるのではないか、と思われます。同じ「不品行」であり、「好色」だからです。

 

マルコの福音書7章20節から23節まで(上記冒頭)のうち、21節と22節に書かれている「不品行」と「好色」が「肉の行い」(ガラテヤ5:19)であるとすると、それら以外のものも、「肉の行い」ではないか、という考えが浮かびます。

 

マルコの福音書7章21節と22節の「不品行」と「好色」以外のものも、「肉の行い」(ガラテヤ5:19)と言えるのではないでしょうか。

 

そして、ガラテヤ人への手紙5章19節から21節までには書かれていなかった、「悪い考え」「盗み」「殺人」「姦淫」「貪欲(どんよく)」「よこしま」「欺き」「ねたみ(直訳、悪い目)」「そしり」「高ぶり(あるいは、誇り)」「愚かさ」は、ガラテヤ人への手紙5章21節の、「・・・そういった類(るい)のもの・・・」に当たる、と言うことができるのではないでしょうか。

 

これまでのところをまとめると、ガラテヤ人への手紙5章19節から21節までに書かれている、「不品行」など、および、マルコの福音書7章21節と22節に書かれている、「悪い考え」などは、「肉の行い」(ガラテヤ5:19)であり、またローマ人への手紙8章5節の、「・・・肉的なこと・・・」というのは、「肉の行い」に関するようなことであり、そのようなことを『考える』ことが、「肉の思い」ではないか、となります。

 

その4、に続きます。