しかし、7節の「星の出現の時間」が、イエスがお生まれになった時間だったのかどうかについては、書かれていません。
「星の出現の時間」は、「イエスがお生まれになった時間」と一致していたかもしれませんし、一致していなかったかもしれません。
一致していた場合は、「二歳」という年令から、イエスは2年前にお生まれになった、と言うことができます。
これに対して、一致していなかった場合はどうでしょうか。例えば、イエスがお生まれになってから、1年後に、星が出現したとします。この場合、さらに、「東方の博士たち」が、イエスが、星の出現の1年前にお生まれになるということを知っていた場合と、知らなかった場合とが考えられます。
知っていた場合は、「東方の博士たち」はヘロデに、「その星は、ユダヤ人の王としてお生まれになる方が、お生まれになった1年後に出現することを私たちは知っていました。」というようなことを言ったはずです。でないと、「二歳」という年令をヘロデが「割り出す」ことはできないと思います。
知らなかった場合は、ヘロデは、「二歳」という年令を「割り出す」ことはできません。
「東方の博士たち」がヘロデにどんな言い方をしたかは、分かりませんが、とにかくヘロデは、「二歳」という年令を「割り出し」ました。