「四百三十年」について その1

新改訳聖書』第3版の出エジプト記12章40節と41節に、次のように書かれています。
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40節
イスラエル人がエジプトに滞在していた期間は四百三十年であった。
41節
四百三十年が終わったとき、ちょうどその日に、全集団はエジプトの国を出た。
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一方、ガラテヤ人への手紙3章17節には、次のように書かれています。
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3章17節
私の言おうとすることはこうです。先に神によって結ばれた契約は、その後(のち)四百三十年たってできた律法によって取り消されたり、その約束が無効とされたりすることがないということです。
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ビブリア・ヘブライカ・シュツットガルテンシア(以下、BHS、とします)には、「・・・エジプトに滞在していた期間・・・」とあり、『エジプトに』、と書かれています。

 

ところが、『七十人訳聖書』では、『エジプトの地に、そして、カナンの地に』、となっています。

 

わたしは以前、『hhhhhh210さんへ 「LEさんへ その65」について その2(2020-03-18)』で、次のように述べました。

https://leafy222.hatenablog.com/


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新改訳聖書』第3版のガラテヤ人への手紙3章17節に、次のように書かれています。
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3章17節
私の言おうとすることはこうです。先に神によって結ばれた契約は、その後(のち)四百三十年たってできた律法によって取り消されたり、その約束が無効とされたりすることがないということです。
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1行目からの「・・・先に神によって結ばれた契約・・・」というのは、15節からの文脈からすると、「アブラハムと結ばれた契約」のこと、と言うことができると思います。
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このときには、「・・・先に神によって結ばれた契約・・・」というのを、「アブラハムと結ばれた契約」のこと、と考えていました。

 

しかし、出エジプト記12章40節と41節に書かれていることを考慮すると、「・・・先に神によって結ばれた契約・・・」というのを、「アブラハムと結ばれた契約」のことと考えると、つじつまが合わないことになる、と考えるようになりました。

 

そのことについて、「その2」で説明します。

 

その2、に続きます。