「四百三十年」について その12

ガラテヤ人への手紙3章17節の「四百三十年」を、仮に、ヤコブとの契約から律法までとします。

 

このヤコブとの契約を、わたしは「その4」で、「イスラエルの子ら」がパダン・アラムを出て、「カナンの地」にあるベテルに来て住み始めたころに、神がヤコブと結ばれた契約と考えました。つまり、ヤコブが60歳のときの契約と考えました。

 

しかし、こうした仮定をした上で、ケハテが0歳でエジプトに来て、133歳でアムラムを生んだ、等の極端な仮定をしたとしても、430年のうち、10年分の説明がつかない、という結論に至りました。

 

そこでさらに、ガラテヤ人への手紙3章17節の契約は、ヤコブが60歳のときの契約ではなく、別のときの契約ではないか、と考えました。すると、創世記28章13節と14節に、次のように書かれていました。
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13節
そして、見よ。が彼のかたわらに立っておられた。そして仰せられた。「わたしはあなたの父アブラハムの神、イサクの神、である。わたしはあなたが横たわっているこの地を、あなたとあなたの子孫とに与える。
14節
あなたの子孫は地のちりのように多くなり、あなたは、西、東、北、南へと広がり、地上のすべての民族は、あなたとあなたの子孫によって祝福される。
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これは、ヤコブがハランのパダン・アラムへゆく途中、ベテルで神が仰せられたみことばです。創世記28章10節、および19節参照。

 

このときのみことばを、ガラテヤ人への手紙3章17節の契約と考えます。そうするとこれは、ヤコブが40歳のときのことになります。

 

その13、に続きます。