「四百三十年」について その10

hhhhhh210さんより、「・・・LEさんのご説明、ケハテの年数とヨセフの年数がダブルカウントになっているのではないでしょうか?」というご指摘がありました。おっしゃる通りでした。間違いに気づかせてくださったご指摘に、感謝しています。

 

「ダブルカウント」というのはどういうことなのか、について説明します。

 

わたしは以前、「四百三十年」について その9(2020-03-30)、に、次のように書きました。
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残りの108年(208-100=108)は、ケハテが108歳のときにアムラムを生んだとすると説明できるのではないか、と思われるのですが、創世記46章6節から11節までを読むと、ケハテはヤコブといっしょにエジプトに来た、ということが分かります。つまりケハテはカナンの地で生まれているのです。

 

ケハテが何歳のときエジプトに来たのかは、書かれていないので、分かりません。そこで、仮に10歳のときだとすると、ケハテが118歳のときにアムラムを生んだとした場合に、残りの108年の説明がつくと思います。ケハテは108年の間エジプトにいた、ということになるからです。

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「残りの108年」は、ヨセフが死んでからの108年になります。しかし、ケハテはヨセフが死ぬ前にヤコブと一緒にエジプトに来ています。わたしの仮定では、ヨセフが死ぬ72年前に来ています。ヤコブと一緒に「イスラエルの子ら」がエジプトに来てからヨセフが死ぬまでの年数は、110-38=72で、72年です。「その7」参照。

 

そうすると、ケハテがエジプトに来てから72年後に、ヨセフは死んだ、ということになり、ケハテが10歳のときエジプトに来たとすると、ヨセフが死んだとき、ケハテは、10+72=82で、82歳になっていた、ということになります。

 

「残りの108年」を数えたとき、ケハテが10歳のときから数えましたが、10歳ではなく、82歳から数えなければならなかったのです。72年という年数が、ヨセフで1回、ケハテで1回、合計2回数えられていた、つまり「ダブルカウント」になっていた、ということです。

 

その11、に続きます。